ホーム » 初心者向け講座 »

金利と株価の関係、バブル経済の解説

金利と株価の関係、バブル経済の解説

スポンサード リンク

Pocket

(参考文献1から引用)金利と株価はシーソーのように、相反する動きをします。つまり、金利が下がると株価は上がり、金利が上がると株価が下がるというわけです。
なぜなら、金利が高くなれば、リスクの高い株式投資よりもリスクの少ない預貯金や債券の人気が高まり、株への投資価値が相対的に低下するからです。
(中略)また、公定歩合の引き下げなどの金融緩和策がとられると、市場に出回る通貨の量が増えることになります。その一部が株式市場に流入し、買い注文が増えることで株価も引き上げられます。
(中略)株式市場の動きを長期的に眺めると、株価が大きく上がった時期と大きく下がった時期があることが分かります。
なかでも特に株価が上がったのは、1986-1989年にかけての4年間。「バブル時代」と呼ばれたこの間に、平均株価は従来の3倍近くまでふくれあがりました。
バブル時代には、金利の引き下げにより大量のお金が出回った影響から、企業も個人もより有利に資金を運用するために株を買いに走りました。
そのため、株価が実態の価値をかけ離れて「泡」のようにふくらみ、急激に上昇。これが「バブル」と呼び習わされるようになった所以でもあります。
しかし、1990年代以降、金利が上昇し、株式市場から大量の資金が引き上げられるようになります。
バブル時代に続々と発行されていた株がいっせいに売りに出されたため、株の供給が需要を大きく上回って、株価は泡がはじけたように下落。これが「バブルの崩壊」です。
結果として、株価は1992年にピーク時の約3分の1まで落ち込みました。
(中略)景気の客観的な判断材料としてつかわれているのが、さまざまな経済指標を総合的にまとめた「景気動向指数」。
(中略)内閣府が毎月発表しています。
この指標が50%以上だと景気が上向き、50%未満だと景気が後退中と判断されます。
(中略)内閣府が毎月発表しています。
この指標が50%以上だと景気が上向き、50%未満だと景気が後退中と判断されます。

金利と株価の関係です。

スポンサード リンク

金利とは、主に銀行などの金融機関で預金者が受け取れるお金のことです。

一般に金利が高くなれば株価が下がり、金利が下がれば株価が上がります。それは、金利が高ければ、リスクを取って株式投資をしなくても、銀行に預金として預ければよいからです。

例えば金利が5%なら、100万円を預ければ年に5万円ももらえます(税金は考慮しない)。1億円預ければなんと年に500万円も入ります。夢の金利生活ですね。

超低金利の日本から考えるとほんとうに夢のようですが、例えば戦前は年8%くらいの年利がもらえたそうです。


なぜ超低金利政策を採っているのか

ちなみに日本はなぜ、超低金利なのでしょう。答えは、景気をよくするために金融緩和策の一環として、ゼロ金利政策をとっているからです。

銀行の貸出金利が下がれば、企業は事業資金を低い金利で借りることができます。そうすると、企業が借りた資金で設備投資をしたり、人を雇ったり、事業を拡大できます。

そうすれば雇用が増えたり消費が増えるので、景気回復につながるというわけです。

また、個人でも自動車ローンや住宅ローンなどが借りやすくなり、消費が増えるというわけです。

まあ、実際には思惑通りにはいっていないようですが…。


ローリスクの預金

さて、株式投資で利益を出すのはなかなか大変です。その上元本が保証されていないので、ハイリスクです。

その点、銀行預金なら預けるだけで利息がもらえ、おまけに元本が保証されています。

ちなみにペイオフ(預金保険制度)によって、銀行預金は1000万円とその利子までが保証されます。

ということは、銀行などが破綻すれば、1000万と利子以外はどれだけ返してもらえるかわからないということです。

また、ペイオフは政府保証債によって運営されているので、国が財政破綻でもして信頼を失えば、1000万円すらも本当に元本保証されるかは疑問視されています。

まあ、一応預金は元本保証されているのです。

さて、もし銀行預金や安全資産と言われている(私はそう思っていませんが)日本国債を買っても高い金利が得られるなら、わざわざ株をやる人は減るはずです。

私もそうするかもしれません(笑)。つまり、金利が上がると株価が下がるといわれるのはそれが理由です。

逆に、現在のように低金利ですと、銀行や郵便局に預けていてもお金は増えない、それなら株式投資でもやるか、ということになるのです。

ただ、この金利と株価の関係はあくまでも理論上のもので、必ずそうなるわけではありません。現に円高が原因とはいえ、超低金利なのに日本の株価は上がっていません。


バブル経済

次にバブルについて。あの社会全体が浮かれていたバブル期は今考えれば異常でしたね。ボディコンにお立ち台、ジュリアナ東京などが目に浮かびます。

80年代後半は金利が低かったです。なぜそうなったのでしょうか。発端は1985年9月、プラザ合意というものです。その当時アメリカは、ドル高による自国経済の不調に悩んでいました。

そのため、各国にドル高を是正し、またそれぞれの国が内需を拡大してくれるように求めたのです。これがプラザ合意です。

すると、円安ドル高が是正されて、円高になってしまいました。すると、今度は日本経済が不況になってしまったのです。

これはいかんということになり、日本政府は何回も公定歩合(日銀が民間銀行にお金を貸す際の金利)を引き下げました。こうして金利が低くなったのです。

その結果、お金が市中にあふれるようになりました。お金を低い金利で調達できるので、「それではこのお金を増やそう」ということになり、企業も個人も財テク(資産運用)に走り始めました。

多くの人が財テクのために株や不動産などを買い、これらの値段が上がって行きます。

そうなると、例えば株を持っていた人や土地を持っていた人の資産が増えます。すると、この人達も増えた資産でさらに投資(というか投機)を行います。

こうして経済の実態を離れて株価などが上がっていき、日経平均株価は38915円まで上がりました。


バブルが弾けた理由

しかし、こうした狂乱的な経済が長続きするはずがありません。バブル崩壊の引き金となったのは、アメリカによる外圧です。

プラザ合意でドル安に誘導したのに、自国経済はよくならなかった上に、日本の不動産価格上昇などによりアメリカ企業が余計に日本市場に参入しにくくなったからです。

そこで日本は公定歩合を引き上げて金融の引き締めにかかり、さらに金融機関が不動産を買うための融資をしにくくするなどの規制を行ったのです。

その結果、膨れに膨れ上がった「泡」はみごとに弾けてしまったのです。

その後、バブル後遺症だけが残り、日本は失われた10年を過ごすことになります。

こうしてみますと、まさに栄枯盛衰というものを感じますね。

さて、この日本が経験したバブルから私たちが学べることは、「ずっと株価や地価が上がり続けることはない」という当たり前の教訓です。

反対に下がり続けることもありません。他人の言行に惑わされることなく、相場の狂乱に巻き込まれることなく、冷静に売買しないといけませんね。

特にこれまで株に興味も関心もなかった多くの人が株式投資を始める頃には、もう相場の天井が見えてきているのかもしれません。

もう一つ、バブルのときに政府・日銀はなにをしていたのでしょうか。金融政策で不況を好況に変えることは難しいですが(今がまさにそれです)、好況時に金利を上げたりして経済を過度に膨張させずに、ソフトに着地させることはそう難しくありません。

それを考えると、政府・日銀の無策がバブル崩壊と失われた10年を招いたと言わざるを得ません。

バブル経済は多くの人の人生を狂わせました。今の日本経済を見ると、バブルになってほしいと思ってしまいますが、やはりバブルには気をつけましょう。私たちまで弾け飛ばないように。

Pocket

サイトトップページへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)