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なぜ日米FTAではなくTPPなのか

なぜ日米FTAではなくTPPなのか

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(日本経済新聞11/11/3から引用)なぜ、日本政府は2国間のFTAではなく、多国間のTPPを目指すのか。出遅れた貿易自由化競争で、逆転を目指す狙いが隠されている。
GDPでは日米両国が9割強を占めるが、貿易額では両国の比重はそれほど高くない。
(中略)TPPの主題は米国との自由貿易拡大に加え、今後成長が見込まれるアジア太平洋諸国との経済連携強化にある。
TPPが最終型として目指すのは、より多くの国が参加するアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)。
日米をはじめとする資本主義国でアジアの自由貿易ルールを作り、中国を将来引きこむ思惑もある。日本にはTPPに参加することで、2国間FTAで出遅れた経済連携を一気に「面」で展開できる利点がある。
TPPには、交渉余地が大きいというメリットもある。日米2国間で協議を進めるのとは違い、医療分野などで他国と利害が一致すれば共闘が可能。
米国の要望を一方的に受けざるを得ないという状況にはなりにくい。交渉に早く参加すれば、日本に有利に議論を進めることも可能だ。

以前取り上げた山田正彦前農水大臣と伊藤元重東大教授との討論の中で、山田さんが「なぜTPPなのか。日米FTAではいけないのか」とおっしゃっていました。

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私も何故なんだろうとは考えていましたが、その答えの書いてある記事でしたのでご紹介します。

なお、日米FTAだけでなく、日本は他国とのFTAやEPAを結ぶという取り組みが非常に遅れていました。一方の韓国は自国内に反対も強いですが、アメリカやEUなどとのFTA締結をすすめています。

これでは貿易で日本が大きく遅れをとってしまいます。その意味で私は野田総理のTPP(の協議への参加)は英断だと思っています。


貿易自由化の出遅れを取り戻せる

日本の対TPP参加国貿易額を見ますと、アメリカは52%で、オーストラリアの17%、マレーシアの11%などアメリカ以外の国の比率がかなり高いですね。

つまり、これまで貿易自由化で出遅れた日本が、TPPに参加することで遅れを取り戻せるわけです。また、その後カナダやメキシコも参加を表明しましたし、今後も参加国が増えるかもしれません。

そうすれば日本にとってもチャンスが増えます。また、例えばベトナムはおそらく今後も経済成長を続けるでしょう。

そうすれば、高い関税がかかり、おまけに商標違反の製品も(たとえばヤマハの偽物)出回っている二輪車市場で、高品質の日本製二輪車がシェアを増やせるでしょう。

ただ、関税については一部の品目を例外にできる可能性がありますから、たとえば日本がコメを例外にする一方で、ベトナムが二輪車を例外にするかもしれません。

それでも、お互いにあまりに高い関税は認められないかもしれませんし、商標違反はなくなるはずです。

アジア諸国はこれから大きな成長が期待できますから、TPP参加は意義があるといえます。

また、日本農業への打撃が心配されていますが、こうした国の経済的に余裕がある人が、日本のおいしい果物や野菜などを買ってくれる可能性もあります。

たとえば桃、みかん、メロン、梨、ぶどうなどです。

TPPのもう一つのメリットは、多国間での協議となりますから、混合診療の解禁や薬価の改定などアメリカとの間で懸念されている事項も、他の国と共闘できるというわけです。

経済連携を深めることは太平洋地域の安定にもつながりますし、私はTPPは参加すべきだと思います。

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