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なぜ自己資本比率の高さを重視するか

なぜ自己資本比率の高さを重視するか

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(11/4/20 記述)

私は株式投資をするにあたって、なによりも安全性を重視します。なぜなら、企業が倒産や業績不振による上場廃止などになってしまえば、株の価値が著しく下がって、大きな損失を出してしまうからです。

そこで、当サイトではドルコスト平均法やオリジナル投資法のダブル平均法などでも、銘柄選びの際に自己資本比率を重視しています。


○財務についての2つの考え

ところで、企業経営については、自己資本の枠内で堅実に行うという考えと、銀行などからの融資を受けて(つまり借金をして)事業拡大を図るべきだという考えとがあります。

私は自己資本比率50パーセント以上の企業が望ましいと考えていますが、これは前者に属します。

後者の、借金を増やして(財務レバレッジを掛けて)事業を拡大する、という考えにも一理あります。利益を出せる事業があるなら、資金を投じて拡大すれば、さらに利益が増やせるからです。

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ただ、この考えにはデメリットもあるのです。それは、いざ経営危機に見舞われたときに、倒産などのリスクが大きくなってしまうことです。

例えば自己資本1億円、負債が2000万円(自己資本比率80パーセント)の好財務の企業で、取引先の倒産により債権が2000万円回収できなくなったとします。

この場合、自己資本は8000万円に下がってしまいますが、会社は十分に存続できます。

一方、自己資本1億円、負債が8000万円(自己資本比率20パーセント)の企業はどうでしょうか。同じ例ですと自己資本が8000万円に下がってしまい、倒産の危機に見舞われてしまいます。

なお、私は会計に詳しくありませんので、間違っていたらコメントやメールでお知らせ下さい。

特に企業は、約束手形を発行しているところが多いです。そうすると、2度目の不渡りを出してしまえば銀行取引が停止になり、倒産は免れないでしょう。

つまり、借金を増やして事業を拡大するのはハイリスク・ハイリターンで、自己資本の枠内で事業をする(あるいは借金を少なめにする)のはローリスク・ローリターンと言えます。


○投資で大きな損失を出さないために

そして、株式投資では買った銘柄の企業が倒産などになってしまえば、最悪の場合は資産価値がゼロになってしまいます。それは何としても避けなければいけません。

そのため、私は自己資本比率の高い銘柄をおすすめします。


○地震と危機管理

なお、11年3月に東日本大震災が起きてしまいました。地震による被害もありましたが、津波による被害がとても大きかったそうです。

また、原子力発電所の事故も被害をさらに大きくしました。この被害は残念ながら多くの企業にダメージを与えてしまったでしょう。

このようにいつどのような危機が事業経営にも降りかかるか分かりません。それを考えると、やはりあまり借金を増やさずに堅実に経営するのが危機管理にもつながると思った次第です。

ついでに申しますと、これは国にも言えることです。国は蓄えをするどころか、巨額の累積債務を作ってしまいました。会社で言えば自己資本比率が大きなマイナスになっているということです。

私は日本の財政悪化には強い危機感を抱いていますが、さらに大震災の復興に20兆円前後の費用が必要だと言われています。

これを考えると、国は財政の面でもしものときに全く備えていなかったと言わざるを得ません。

もちろん国は会社と違い、増税すれば税収を増やすことができます。しかし、例えば社会保障の財源に充てるためでない消費税率上げは、震災からの復興のためとは言え経済に悪影響を与えかねません。

結果論になってしまいますが、国は危機に備える意識が希薄だったとしか言いようがありません。本当ならば日頃から、大規模自然災害などに備えて積立金を用意しておくくらいでないといけないのではないでしょうか。

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