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キャッシュフローの読み方 営業・投資・財務・PCFRなど

キャッシュフローの読み方 営業・投資・財務・PCFRなど

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(日本経済新聞12/5/16の要旨)企業活動に伴うお金の流れを示すキャッシュ・フローを、株式の投資判断に生かすノウハウをまとめた。

キャッシュ(現金)のフロー(流れ)を示すのが、まさにキャッシュ・フロー(CF)だ。手元に入る現金が、外部に出ていく現金より多い場合、CFはプラスになる。逆はマイナスだ。

例えば100億円の機会を後払いの約束で顧客に渡した場合、売上高は100億円になる。一方、販売代金が手元に入らないと、キャッシュフロー上では収入はゼロだ。

キャッシュ・フローに関する情報は実は、企業が公表する決算短信の最初のページに掲載されている。

まずチェックが必要なのは、「営業活動によるキャッシュ・フロー」(営業CF)が黒字かどうかだ。

次に、「投資活動によるキャッシュフロー」を見る。営業CFの黒字の範囲内に投資CFの赤字が収まれば、本業で稼いだ範囲内で投資していることを意味する。

反面、投資CFの赤字が、営業CFの黒字を超えると、手元資金を取り崩したり、外部から資金を借りたりして投資していることになる。

最後が「財務キャッシュフロー」だ。銀行から借り入れるなど外部から資金を調達すると、これが黒字になる。社債の償還などで現金が社外に出ても赤字になることがある。

どういった理由で資金が出入りしたかという細目は、決算短信の中にある詳しい表「キャッシュフロー計算書」を見るとわかる。

「現金及び現金同等物期末残高」の額も注目だ。企業が手元に資金をいくら持っているかを示す金額だ。

株価の割安・割高を測る「株価キャッシュフロー倍率(PCFR)」もある。これは株価の1株あたり営業CFなどに対する倍率を表す。企業が本業で稼ぎ出す現金の量で株価の割高・割安を評価するわけだ。

個人投資家でもPCFRを計算できる。(要旨終わり)

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現金を重視

私はファンダメンタルズ分析は自己資本比率や有利子負債がどれだけあるか、くらいしか見ませんので、株式投資の勉強になりました。特にPCFRで割安・割高を測れるのは興味深いです。

まず、そもそもなぜキャッシュフローが必要なのかという点です。それは現金が一番確実だからです。例えば100億円の機械の販売が実例として挙げられています。

100億円売れたら、その時点で売上高に計上するのですが、後払いであればその分の現金は入ってきていません。100億円の債権が発生しただけであり、それを回収しないといけないのです。

もし回収できなかったら、それだけの現金が入って来なかったのですから、下手をすれば黒字倒産ということもありえます。現金が不足すれば、こちらが払うものが払えなくなるからです。

これが資金のショート(不足)というもので、資金繰りが行き詰まるというものです。

企業経営では、やはり現金は最強です。取りっぱぐれがないからです。そういえば、昔よくテレビに出ておられた電器店の経営者の方がいらっしゃいました。アタッシェケースを持ち歩き、現金払いでした。

「いつもニコニコ現金払い」という言葉は本当だなー、と思います。結局のところ、最終的には現金だけが信用できる、だから現金の流れを重視しようというのがキャッシュフローの考え方です。


種類

キャッシュフローには3種類あります。第一は営業キャッシュフローです。商品を販売して得たお金や、原材料の仕入れで払ったお金など、本業での現金の流れです。

これが多ければ、本業が好調ですし、赤字であれば苦戦しているか、債権をきっちり回収できていないということになります。

早稲田大学ビジネススクール教授の西山茂氏は、「数年に渡り営業キャッシュフローのマイナスが続く会社に投資する際は注意が必要だ」とおっしゃっています。

第二が投資キャッシュフロー。設備投資や企業買収に伴う支払い、資産売却による収入などの現金の流れです。有価証券の売買もここに該当します。

投資CFは、それ自体がマイナスなら問題だというわけではありません。積極的に設備投資などをすれば、現金を払うわけですから赤字になることはあるわけです。

そこで、営業CFと投資CFを比べて、営業CFの方が多いのが望ましいと判断します(後述のフリーキャッシュフロー)。それもある程度の長期間で判断することが多いようです。

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財務キャッシュフロー

第三が財務キャッシュフローです。借入などの資金調達や、借入金の返済、株主への配当の支払などに絡む現金の収支です。

例えば銀行からお金を借りれば増えますし、返済すれば減ります。

フリーキャッシュフローというものもあります。これは、営業CFと投資CFの合計です。例えば営業CFが100億円で投資CFが50億円なら、フリーキャッシュフローは黒字です。本業で稼いだ範囲内で手堅く投資しているのがわかります。

これがあまり大きな赤字になれば、過度の設備投資などをしているのかもしれません。そうなると、不況のときに商品が売れなくなったりして困ることになりそうです。

「現金及び現金同等物期末残高」は、企業の手元資金を表します。これが多ければ、株主への配当が期待できそうです。

最後にPCFRについてですが、これについてはPCFRの使い方と目安に書いております。


まとめ

私は今後も株式投資で、あまりファンダメンタルズ分析は踏み込んでは行わないと思いますが、営業CFがマイナス続きの企業など、危ない銘柄を探したりするのに役立ちそうです。

また、株式投資だけでなく、企業経営においてライバル企業や取引先の信用を測ったりするのにも使えると思います。ただ中小企業はキャッシュフロー計算書を公開する義務はありません。

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