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キャッシュフローの純現金収支の活用法

キャッシュフローの純現金収支の活用法

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(日本経済新聞11/6/3から引用)足元の環境変化に対応しつつ、将来の成長投資を加速させる上で、企業にとって重要なのは現金を生み出す力だ。
2011年3月期の上場企業のフリーキャッシュフロー(純現金収支)増加額を集計したところ、通信各社や化学メーカーが上位に入った。
純現金収支は営業活動で稼いだ現金収支(営業キャッシュフロー)と投資活動の現金収支(投資キャッシュブロー)の合計。現金ベースの純粋なもうけを示し、黒字額は負債圧縮、配当や自社株買い、将来の成長投資などに使える。
純現金収支をみる際は、営業収入が増えたのか、投資支出を控えたのかを分析する必要がある。
営業収入が増えた典型が3位の三菱ケミカルホールディングス。アジアでの合繊原料の需要急増や製品価格の上昇をテコに、営業収入が前の期の2.5倍に拡大した。
投資支出も大幅に減り、純現金収支は5年ぶりに黒字転換した。住友化学も合繊原料などの好調を追い風に、営業収入が増えた。
(引用記事中の純現金収支増加額のランキング)7位の三菱重工業は在庫圧縮で営業収支を伸ばした。前期の純現金収支は4年ぶりに黒字化。製品設計を標準化して受注から納入までの期間を短縮、在庫の現金化を早めた。
(中略)グループで金融業を手掛けている場合は、注意が必要だ。10位のトヨタ自動車は金融債権の回収が進んだことが大きな改善要因。
(中略)14位の住友金属工業は前期に493億円の災害損失引当金を計上したが、実際の支出の多くは今期以降になる。各社とも復興に向けた支出は今期に本格化するとみられ、それが純現金収支を圧迫しそうだ。

キャッシュフローの解説記事です。私はファンダメンタルズ分析は財務安全性の判断以外はあまり行わないので、勉強になりました。

例えば企業に売掛債権があっても、すぐに現金になるとは限りません。それを回収してはじめて現金になります。

その点、キャッシュフローは実際のお金の流れを示してくれるのです。

キャッシュ・フローは営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローに分けられます。

3つ目の財務キャッシュフローは、金融機関から事業資金の借入や返済などを示すものです。

ちなみに現金の使い道の一つである自社株買いについて。自社株買いとは、会社が自社の株式を買うことです。これにはいくつかの目的がありますが、一番ポピュラーなのは、株価を買い支えるというものです。

あまりに株価が下がってしまえば、自社の時価総額が減ってしまい、銀行などからお金を借りにくくなるかもしれません。また、既存の株主にも迷惑がかかります。

そこで、株価を下支えするために自社株を買うのです。

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営業収入の増加

さて、具体例として三菱ケミカルホールディングスが紹介されています。要は本業が好調だと、営業収支が増えるのです。

三菱重工業は在庫を圧縮しました。せっかく製品を作っても、それが売れずに倉庫に積んであってはお金になりません。納入までの期間が短くなれば、回転率を高くすることができます。

ソフトバンクはアイフォーンの契約が増えたのに伴ない、基地局を増設しました。そのために投資支出も増えましたが、営業収入の伸びで吸収したそうです。

トヨタはクレジットカードや自動車ローンなども手掛けているので、そちらの債権回収がうまくいったようです。回収しないとお金になりませんからね。


震災

今年は東日本大震災があったので、企業も大変だと思います。災害損失引当金は、固定資産が壊れたり、工場が壊れたので移転したりといった費用を特別損失にするものだそうです。
参考:災害損失の会計処理

そして、キャッシュフローから行くと、実際のお金の支払いは今期以降になるそうです。


投資にどう使うか

さて、キャッシュフロー計算書をどう株式投資に活用するかです。一例として、本業のもうけを示す営業キャッシュフローを四半期ごとの決算短信でチェックして、傾向を掴むという方法があるでしょう。
参考:三菱ケミカルのキャッシュ・フロー

そして、好調だった営業キャッシュフローが減り始めたら、利益確定売りをするのです。

ただ、私は実際にキャッシュ・フローを使った投資法はしたことがありませんので、念のため。

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