ウォーレン・バフェットの師、グレアムの割安株投資法
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(日本経済新聞11/10/22から引用)米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が師と仰ぐベンジャミン・グレアムは証券投資理論の父といわれ、その割安株を発掘する投資基準には今も信奉者が多い。
グレアムの投資基準を日本株に当てはめて割安株を探したところ、ニッチな市場で安定的に収益をあげている中堅の機械や化学メーカーが並んだ。
グレアムは割安優良銘柄選別の基準として、「安全性」と「割安」の基準を体系化した。
今回は新興市場と金融を除く全銘柄を対象に安全性の観点から
1)負債合計が株主資本より小さい
2)流動資産合計が流動負債合計の2倍以上
3)負債合計が純流動資産の2倍以内
4)1株利益が5%以上減益となったのが10年のうち2回以内
をすべて満たす銘柄を選んだ。
株価の割安さについてはPBR(株価純資産倍率)1倍以下という条件で銘柄を選別し、PER(株価収益率)の低い順にランキングした。
(中略)(ランキング上位の銘柄は)知名度や流動性の低さなどを要因に割安に放置されがちだ。中小型株を運用するアムンディ・ジャパンの鎌田博光日本株式ターゲット運用部長は「財務が良い中小型株は派手さはないが、きっかけ次第で株価が上昇する可能性がある」と話す。
具体的で興味深い記事でした。ちなみに記事には上位30位までの銘柄が紹介されています。
そのうち10位までをご紹介しますと、巴工業、中央紙器、日本化学産業、帝国繊維、中央自動車工業、共立マテリアル、三条機械製作所、積水樹脂、アルメタクス、バイオラックとなっています。
このうち巴工業や共立マテリアルは割安株でよく私も目にしています。
ウォーレン・バフェット
私もウォーレン・バフェットのお名前はよく知っています。最近も日本に来て、応援メッセージを下さいました。彼は著名な株の銘柄を、長期保有する投資法で知られています。
46年間で資産を5000倍にしたと確か日本経済新聞に書かれていましたが、すごいですねー。
ちなみにバフェットは「オマハの賢人」と呼ばれ、オバマ大統領とも親交があるそうです。
そしてバフェットは子供さんに巨額の遺産を与えるようなことはせず(それでも一人何億円かはもらえるそうで十分多額ですが…)、ビル・ゲイツの慈善財団に寄付していました。
やはりアメリカはチャリティーという意識が高いと感心します。
さて、そのバフェットが師と仰ぐのがベンジャミン・グレアムだそうです。私は初めてこの人物を知りました。
グレアムさんの投資スタイルは割安と安全性を重視しているそうで、王道的なやり方だと思います。私も割安かつ安全な銘柄が好きなので、共感します。
ちなみに「割安」というのは、その銘柄の持つ価値よりも株価が低いということです。ただ、何をもって割安と判断するかは、人によって違います。
私はその企業の保有している資産を重視しています。これはPBRという指標を使えば、割り出すことができます。PBR1倍が企業の解散価値と等しいということです。
あるいは、PERを重視する投資家も多いはずです。PERは株式投資で一番有名な指標といえるかもしれません。今回の記事ではPERも登場していますから、グレアムも重視していたのかもしれません。
ただ、私はPERはほとんど使いません。利益の多寡によって大きく変動して使いづらいからです。
ちなみにPERはPBRと違い、同業他社と比較して使うことが多いです。一般にはPER20くらいが平均だと言われています。
グレアムの銘柄選定基準
それでは銘柄を選ぶ基準を詳しく見ていきます。まずは1の、「負債合計が株主資本より小さい」です。
これは、DEレシオ(有利子負債を株主資本で割ったもの)が1未満であればよいということかと思いましたが、そうではなく、「負債合計」で見るんですね。
つまり、自己資本比率が50%未満なら基準を満たさないということになります。これは当サイトの基準と同じですね。
次に2の「流動資産が流動負債の2倍以上」です。流動資産は現金や預金などの現金化しやすい資産です。
流動負債は1年以内に返済する必要のある借金です。
つまり、2は短期での資金繰りが楽かどうかを見ているのですね。基準を満たせば、近いうちに返さないといけない借金よりも手元資金がかなり多いということになります。
私はファンダメンタルズはあまり分析しませんが、確かにこれを満たせば当面の資金繰りは大丈夫そうです。
基準の3と4
3の「負債合計が純流動資産の2倍以内」というのはどうでしょうか。純流動資産とは、流動資産から流動負債を引いたものです。つまりネット(正味)の流動資産です。
この純流動資産の2倍以内に負債総額が収まっていないといけないということになります。あまりに負債の総額が多すぎてはいけないという基準です。
これも短期の安全性を測っているものだと思います。
4の「1株当たり利益(EPS)が5%以上減益となったのが10年のうち2回以内」というのは、こうした基準を初めて聞いたので驚きでした。
例えばEPSが、ある年に100円だとします。次の年が130円、その次の年が100円だとしますと、130円から100円に減っていますので5%以上の減益になります。
これが10年に2回を超えてあってはいけないということだと理解しています。
これはかなり厳しいですね。利益は年度ごとに大きく変動します。そのため、この基準を満たすには、安定して利益を挙げていないといけません。
確かにそれほどの利益を出しつつ、PBR1以下となれば、収益力があるのに割安ということになるので、今後値上がりする(そして配当も得られる)可能性は高そうです。
ただ、この4の基準は厳しいので、銘柄数は少なくなるでしょう。また、10年さかのぼってデータを検証する必要があるので、少なくともヤフーファイナンスでは駄目ですね。
知名度の低い銘柄が多くリストアップ
さて、以上の4条件を満たした上で、さらにPBRが1以下という銘柄が引用記事に紹介されているのです。
確かに知名度のあまり高くない銘柄が多いですね。28位には京セラが顔を出していますが。
株式投資では知名度の高くない銘柄はお買い得なことも多いです。やはり株でも、ファーストリテイリング(ユニクロ)とか任天堂、三菱重工業のようなメジャーな銘柄が買われる傾向にあるからです。
グレアム流の投資法で銘柄を探すのも面白いと思います。手堅い投資手法だと思います。
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2011年11月22日 | カテゴリー : コラム , ファンダメンタルズ分析 , 投資法|コメント(0)
