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分散投資の効果が薄れた理由2 すべて海外資産のポートフォリオ

分散投資の効果が薄れた理由2 すべて海外資産のポートフォリオ

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前回の続きです。鈴木英典氏の提唱されているポートフォリオを検討してみます。安全資産とリスク性資産に分けるという分散投資法です。

安全資産は現金や日本国債などで、リスク性資産とは国内外の株式や外国債券とあります。

以前にも書いたように日本国債を安全資産と言い切っていいのか、私にはとても疑問です。数年という短期ならまず大丈夫でしょうが、今後消費税率引き上げなどの財政再建が進まず、国と地方の累積債務(借金)が増え続けるのであれば、財政破綻は絵空事ではなくなります。

もしそうなれば、最悪ですと国債のデフォルト(債務不履行)になります。元本すら返ってこないか、大幅カットになるでしょう。ギリシャのように。

そうならなくても、ハイパーインフレになるでしょう。物価と金利は急騰し、超円安、株価暴落、既発国債価格の暴落というトリプル安になります。企業等が外国に負っている債務は円の価値が暴落するので実質価値が非常に増えます。そのため日本企業は負債を払えず、外国から相手にされなくなります。

そうなれば輸出主導の日本経済にさらなる打撃です。超円安によって輸出が有利になるとしても、それ以外のマイナス要因が大きすぎます。地価が下がり、金融機関の破綻が相次ぎ、公務員の給料は不払いになり…。

12/5/16日の日経新聞のコラムにもありましたが、財政問題を根拠無く楽観視するのは危険です。国の財政も一般家庭の家計と同じで、収入がなくなれば破綻するしか無いのです。

増税は財務官僚の陰謀という意見もありますが、百歩譲って陰謀だとしても、財政再建はしなくてよいのでしょうか? 経済成長だけで税収を増やして一千兆円に近づいている国の借金をどんどん返していけるのでしょうか?

そもそも国民の社会保障などへの不安が消費を萎縮させているのに、財政再建をせずに高い経済成長率を達成できるのでしょうか?

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安全資産とリスク性資産

以上のように、私は日本の財政の将来を不安視しています。ということは日本国債も安全だと思わないということです。野田佳彦総理が消費税率を引き上げる法案を提出していますが、もしこれが成立しなかったら、私なら日本国債は買いません。

日本国債が果たして安全資産なのかどうか、みなさんもご自分で検討されてから、買うべきかをお考えください。

安全資産といえば代表格は現金、あるいは銀行預金です。ただ、これらも絶対に安全というわけではありません。例えば日本円は、円安になれば対外的に価値が減ります。

上記のように日本が財政危機を迎えれば、円安になるでしょう。ハイパーインフレになればお金の価値が暴落します。ペイオフも財政危機が来れば破綻すると言われています。

もし通貨として資産を持っておくのであれば、外貨預金やFXを使って複数の通貨に分散するというのも手です。

一番安全なのは、やはり金や白金(プラチナ)などの貴金属でしょう。金は意外にも最近、少し値下がりしています。しかし、欧州債務危機がくすぶっていたり、アメリカも巨額の借金を抱えていることなどを考えると、金の価値は今後も上がるのではないか、少なくとも大きく下がりはしないと思います。

ただ、金は利息や配当といったインカムゲインがありません。そのため、ウォーレン・バフェットも金を買うことは勧めていません。それでも、安全性を第一に考えるなら、とても有効な投資先です。

リスク性資産に外国債券が挙げられていますが、私は日本国債のほうがリスクが高いと思ってしまうんですが…。まあ、債券といっても発行元の信用によってリスクはピンからキリまでです。例えば現在人気のドイツ国債なら、安全資産といえるでしょう。


分散法

さて、鈴木氏の分散法は、まずリスク性資産は金融危機などによって最悪の場合、価値が半分になると想定します。その上で、例えば500万円の資産を運用する場合、100万円までなら損失が出ても容認できると考えるなら、リスク性資産を200万円にします。

そうすれば、その200万円が半分になっても、100万円で済むからです。これは堅実な方法だと思います。

そして、リスク性資産はすべて海外のものにします。ここの説明も少しわかりづらかったですが、要は500万円すべてを国内資産にすると、日本経済が不調になればリスクヘッジできないからということでしょう。

200万円のリスク性資産は先進国株、新興国株、ハイイールド債、新興国債券に均等に分散するようです。リスク性資産の額を抑えているので、株式やハイイールド債(高利回りの債券)などにも投資できるというわけです。

ただ、ハイイールド債はどうなんでしょうね。私は債券に詳しくないので、どこまでリスクがあるのか見極めるのが難しいです。利回りは減りますが、先進国のリスクの低い債券でもいいような気がします。

新興国の債券は面白いと思います。一般に高い経済成長率を誇っているので、国の借金も多くないはずだからです。ただ、こうした国には投資マネーが流入しますので、かえって利回りが低くなるかも知れません。


まとめ

この記事を読んで、分散投資とは難しいものだと痛感しました。特にコモディティ(商品)は株価と連動しにくいと思っていたので、イメージが変わりました。

日本国債については、やはり私は手を出す気にはまったくなれません。どう考えてもハイリスク・ローリターンです。買うなら短期のものにすべきだと思います。

安全だと思われている現金や預金も、日本の財政が危機を迎えれば安全でなくなります。やはり日本は財政再建が不可欠だと思います。

それを考えると、海外資産は魅力的です。カナダやドイツのように好財務の国もあるからです。

日本株は今回の記事で人気がありませんでしたが、割安ということを考えれば、少なくとも短期的には有望だと思います。

私は、分散投資を考える上でも、今後はますます国の債務問題が重要になると思います。日本国債なら日本の、米ドルならアメリカの、という具合です。

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