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ポートフォリオは安全か

ポートフォリオは安全か

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株式投資の手法に、有名な「ポートフォリオ」というものがあります。これは別名を分散投資ともいいます。

ポートフォリオとは、投資を複数の投資先に分散することで、安全な運用を図る方法です。

よくいわれる例えに、「一つのかご(カゴ、籠)に卵(たまご、玉子)を入れるな」というものがあります。

一つのかごに卵を一杯入れてしまうと、転んだときに全部割れてしまいます。そのため、一つのかごに卵を少しずつ入れておけば、転んでも割れるのは少し=損失を減らせるというわけです。

そこで、ポートフォリオ理論では次のような分散投資をします。例えば銘柄の分散では、トヨタと日産と三菱自動車のように自動車株のみを買うのではなく、トヨタとパナソニックと新日鉄のように複数の業種の株を買います。

あるいは市場を分散させて、東証一部と新興市場(ジャスダックやヘラクレスなど)の銘柄をそれぞれ買うというやり方もあります。

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○ポートフォリオの効果

上記の銘柄の分散を例にとって考えてみましょう。自動車株だけを買っていると、同業種の銘柄は同じような値動きをすることが多いので、トヨタと日産と三菱自動車がどれも値下がりしてしまうという可能性があります。

その点、自動車だけでなく電機や鉄鋼のように複数の業種の銘柄を持つことで、一つの銘柄が下がっても他の銘柄でカバーしようとするわけです。

あるいは、好況に強い銘柄と不況に強い銘柄に分散させることでリスクをヘッジしようというやり方もあるでしょう。好況に強い銘柄というと例えば証券会社の株があります。好況→株が上がる→株をする人が増える→証券会社も好調というわけです。

一方不況に強い銘柄としては例えば消費者金融の銘柄があります。不況になるとお金を借りる人が増えるからです。

もっとも最近は貸金業法改正(総量規制導入など)や過払い金返還などで消費者金融は苦戦していますが、あくまで例としてここでは取り上げます。

このような好況に強い株と不況に強い株を組み合わせることで、例えば不況のときでも前者の損を後者の利益で相殺することを目指すのです。

このようにポートフォリオは分散によってリスクを減らそうという考え方で、理にかなった手法のように思えます。

しかし、私はポートフォリオは現在のところ使っていません。


○必ずリスクを減らせるわけではない

その理由は第一に、必ずしもリスクを減らして安全性を高められるわけではないからです。

例えば2008年のリーマンショックによる世界同時株安のとき、わが国の東証でも日経平均株価が600円やそれ以上などという大幅安のときがありました。

こういう全面安のときは、たいていどの銘柄も大きく値を下げるのです。そうすると、銘柄を分散していてもどの銘柄も値を下げるので、リスクを減らせるかは疑問です。

また、好況に強い銘柄と不況に強い銘柄を組み合わせる方法でも、前述のように不況に強いであろう消費者金融株が景気と関係ない理由で不況のときに値下がりすることもあります。これではヘッジになりません。


○管理が大変

第二に、管理が大変だからです。ダブル平均法のように一つの銘柄のみを売買していれば、その銘柄のことだけを考えて値動きのチェックや損切りなどをすれば足ります。

ところが例えば10銘柄や20銘柄も保有していれば、値動きをチェックするだけでも大変です。その上にそれぞれの銘柄を買ったり売ったりしなければならないのです。これでは売買のタイミングを逃しかねません。

このようなわけで、私はポートフォリオを使わないし、あまりおすすめもしないのです。


○種類の異なる金融商品を組み合わせる

ただし、もちろんポートフォリオにもメリットはあると思いますし、利用されるのもよいでしょう。その場合でも、銘柄をあまり多くせず、また基準を決めて損切りをすることが必要だと思います。

なお、これまで述べたのは、複数の株式の銘柄のみを組み合わせたポートフォリオについてです。

投資の安全性をより高めるには、複数の株式の銘柄を組み合わせるポートフォリオだけでなく、債券や商品、Jリートなどの異なる金融商品を組み合わせる方法が、一般に有効です。

私は現在、株式投資しか行っていませんが、安全な資産運用をしたいという方には、このような複数の金融商品を組み合わせるポートフォリオはある程度効果があると思っています。

この点については、確定拠出年金を運用するためのポートフォリオもご覧下さい。

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