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円高によって上場企業に為替差損が発生

円高によって上場企業に為替差損が発生

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(10/11/10日本経済新聞の要旨)円高で上場企業が営業外費用に計上する為替差損が膨らんでいる。為替差損を計上した企業は前年同期比41%増の536社となった。
最も金額が大きかったのは任天堂の621億円。
外貨建ての売掛金や現預金を期末の為替レートで評価しなおす際、円高が進んでいると為替差損が出る。また輸出企業が外貨建ての売掛金を回収する場合、販売時より円高が進んでいると為替差損が出る。
ただ、営業外費用に計上する為替差損は円高による影響の一部。このほかにも売上高や営業利益の手取りを減らす要因にもなり、企業活動の足を引っ張っている。

引用記事は去年のものです。ただ、現在もドル円は79円前後で、かなりの円高になっています。そのため、この円高が続けば、企業の収益を圧迫してしまうでしょう。

任天堂が為替差損が大きかった企業として挙げられています。円高になると、輸出企業は損をして、輸入企業は得をします。

任天堂はアメリカやヨーロッパなどでもゲーム機やソフトの販売を行っていますので、円高は痛いでしょう。

この記事には円高になるとなぜ企業にマイナスになるかが解説されています。まず、外貨建ての売掛金や現預金などが目減りします。

例えば、ある企業が外国企業に対して、1万ドルの売掛債権を持っているとします。1ドル=100円なら、日本円に換算して100万円の価値があります。

ところが、円高になって1ドル=80円になったとすると、この債権の価値は80万円に下がってしまいます。現預金も同じ理屈です。

このように、円高は輸出企業にとってマイナス要因なのです。

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対策法は

ところで、円高になって困る場合の対策はあります。為替ヘッジと呼ばれる手法です

いろいろな方法がありますが、為替予約やFX、オプションを使うのが一般的です。スワップ取引という方法もあります。

ただ、為替ヘッジはよい方法ですが、上手に行うにはそれなりの腕前が必要です。例えばある企業が、ドル円が100円の時に為替ヘッジをしようと決断しました。そして、ヘッジに必要な分のすべてを、1ドル=100円のレートで買いました。

その後1ドル=80円まで円高になったとすると、この企業はかなり円安なところでヘッジできたことになり、大成功です。

一方、ヘッジをしようと思いましたがなかなかタイミングが掴めず、1ドル=80円になってからヘッジをしたとします。すると、かなりの円高になってしまっているので、あまりヘッジの効果はありません。

この後、円がさらに75円というような円高になるのであれば、このタイミングでもヘッジをしたほうがよいのですが、逆に円安に動いて1ドル=90円などになれば、ヘッジをしないほうがよかったことになってしまいます。

このように為替ヘッジも簡単ではありませんが、為替差損は企業の存亡に関わるかもしれませんので、研究することをおすすめします。

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