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東証の新システム稼動から3ヶ月

東証の新システム稼動から3ヶ月

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(日本経済新聞10/4/3から引用、抜粋)

東京証券取引所が株式売買の新システム「アローヘッド」を稼動させて約3ヶ月が経過した。
東証の調べによると、1注文当たりの売買代金が減り、小口化した。
今回は、新システムの稼動に伴って、大口注文を小分けにして発注する機関投資家などが急増した影響が大きい。
注文を細分化するのは、大口の買い注文を一度に出して価格をつり上げてしまうといったコスト負担を抑える狙いからだ。
売買の小口化や高速化に伴って、株式取引が成立する回数も急増している。
市場に細かな売買注文が増えると、投資家が小額の買い注文を出した場合でも、付け合せられる売り注文が見つかりやすくなる。
小口取引でも希望通りの価格で取引がいち早く成立しやすくなり、個人投資家などにとっても市場の使い勝手がよくなる。
新システムの稼動により、1日に何度も売買を手がけるデイトレーダーなど一部の個人投資家などが取引手法の変容を迫られている。
瞬時に株価が変動する中で、短期の値ざやや稼ぎを狙った取引が難しくなっているためだ。
一部の個人投資家や証券会社のディーラーなどはこれまで、他の市場参加者の注文状況をにらみながら、先回りした売買で細かく値ざやを稼ぐ手法をとってきた。
新システムの稼動後はコンピューター売買主導で各銘柄の日中の値動き回数が急増、個人など人の手ではスピードに太刀打ちできなくなっている。
ある個人投資家は、「売買の判断をした時点の株価が、注文を入力する間に古くなる」と首をすくめる。
自己売買に力を入れてきた中堅、中小証券は、「回転売買の頻度を落として(売り買いの持ち高を翌日まで持ち越す)オーバーナイト取引を増やすなど、手法の見直しを急いでいる」(日産センチュリー証券)。
ディーラーの契約更新が多い3月末を機に人員削減を進めるなど、建て直しが急務となっている例も少なくない。

(引用終わり)

コメント:2010年の1月から稼動した東京証券取引所の新システム、アローヘッドですが、私は売買注文が高速処理されるようになったとは聞いていましたが、このような影響がいろいろ出るとは予想外でした。

まず、注文が細分化された点について。細分化しなければならないほどの大口注文は多くの個人投資家にとっては縁遠いものなので、あまり関係ないとは思います。

これまでは注文の処理に時間がかかったのですが、高速処理されるようになったので大口注文もすぐに成約して、株価も動かしてしまうということなのでしょう。

ただ、細かな売買注文が増えたことで、小口の注文が成立しやすくなったのは記事にあるように、我々個人投資家にとってはよいことです。

一方、デイトレーダーには大きな変化になってしまったようです。

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私もデイトレードの経験が少しありますが、デイトレードの手法としては板情報やごく短期のチャートを見て売買するのが一般的です。

板情報とは、売買値ごとの注文数が表示されたものです。これを見れば、例えば買い注文が増えてきたので株価が上がりそうだ、というような判断をある程度することができます。

そこで、これまでは株価が上がりそうだと思えば直前に買いを入れることで、細かい値ざやを狙えたのです。

ところが、アローヘッドになって注文が瞬時に成約してしまうため、記事にあるように注文を入れようとしている間に株価が上がってしまったりするというわけです。

これでは、多くのデイトレーダーが売買手法を見直すことになるでしょう。

証券会社の自己売買(ディーリング)も売買手法の見直しを迫られているそうで、記事中にあるオーバーナイトとは、つまりデイトレード以外の手法ということです。

証券会社がディーラーの削減を進めるということは、デイトレード(日計り商い)がかなりしにくくなってしまったということでしょう。

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