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新ジャスダックが発足

新ジャスダックが発足

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(日本経済新聞10/10/9から引用)
大阪証券取引所傘下のジャスダックとヘラクレスが統合する。(中略)

ライブドア事件などで新興市場のイメージが悪化しただけに、「信頼」は新市場が取り組むべき第一のテーマとなる。

上場企業の質を維持するために新設するのが問題企業を指定する「監視区分」だ。投資家に注意を促し、指定企業には特別チームを割り当てて内部管理の改善を支援する。

上場廃止基準も整理。赤字継続や浮動株ベースの時価総額が一定水準を下回った企業は上場廃止とし、反社会的勢力の関与を防止する。

信頼回復のための基準を整備しても、肝心の新規上場を獲得できなければ市場の活力は生まれない。このため新規上場の審査は現行以上には厳しくしない方針だ。

上場後の監視や手厚い支援で質の向上を目指す。

(中略)ただ、新興市場の現状は厳しい。東証マザーズ上場だったエフオーアイの粉飾決算表面化で、信用問題は新興企業全体に飛び火した。

問題が表面化した5月中旬以降のジャスダック、ヘラクレスの1日当たりの合計売買代金は152億円と2006年1月の約18分の1だ。

(中略)新興市場の売買を活性化する最も効果のある手段は新規上場の増加だ。

新市場では年間「20~30社程度」(松本副社長)と09年の倍以上となる新規上場を目指すが、上場予備軍にとって今や「海外市場も選択肢」(技術系ベンチャー)。

有望な成長企業の取り込み競争は激しい。


ライブドア事件の衝撃と新興市場の信頼性低下

(中略)株価指数の「日経ジャスダック平均株価」は新ジャスダックの全上場銘柄を対象に算出が続く。12日の統合にあわせて、ヘラクレスとジャスダック・ネオに上場する152銘柄を算出対象に加える。

算出に用いる除数を調整して連続性を担保する。

大証も国内株全銘柄を対象に「ジャスダックインデックス」の算出を継続。

一方、主力株を対象に算出する「Jストックインデックス」は選定基準が変更され構成銘柄が一部入れ替わる。新基準による算出対象は73銘柄。ヘラクレス指数はなくなる。

(中略)株価指数の「日経ジャスダック平均株価」は新ジャスダックの全上場銘柄を対象に算出が続く。12日の統合にあわせて、ヘラクレスとジャスダック・ネオに上場する152銘柄を算出対象に加える。

算出に用いる除数を調整して連続性を担保する。

大証も国内株全銘柄を対象に「ジャスダックインデックス」の算出を継続。

一方、主力株を対象に算出する「Jストックインデックス」は選定基準が変更され構成銘柄が一部入れ替わる。新基準による算出対象は73銘柄。ヘラクレス指数はなくなる。

(引用終わり)
以前のジャスダック、ヘラクレス・スタンダードが新ジャスダックのスタンダード(一定の事業規模などを持つ銘柄を扱う部門)に、以前のジャスダックNEOとヘラクレス・グロースが新グロース(将来成長が見込める銘柄を扱う部門)へと再編されます。

日本の新興株市場にとってはかなり大きな統合になります。

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私は新興株は手がけていないのであまり詳しくは知りませんでしたが、新興市場は苦戦が続いているんですね。記事にあるライブドア事件はやはりインパクトが大きかったです。

堀江貴文社長(当時)の率いていたライブドア(現LDH)は、ニッポン放送の買収騒動やプロ野球球団の買収騒動で世間の注目を浴びました。

ホリエモンも成功したベンチャー企業経営者として、もてはやされました。しかし、同社の粉飾決算が明るみに出て、株価は急落。

ちなみに先日、株価急落によって金銭的損害を受けたとして株主が同社を提訴した裁判で、一部の株主との和解が成立したそうです。

ライブドアの一件は、堀江氏が非常に注目を浴びていただけに、その落差が大きくなってしまいました。

そして新興市場全体の信頼も揺らいでしまったわけです。


上場廃止基準などの変更

その後も東証マザーズのエフオーアイの粉飾決算などもありました。やはり新興市場は良い意味でも悪い意味でも評価の定まっていない企業が多く上場しているため、こうしたことが起こりやすくなってしまいます。

投資家にとっては、新興株は文字通りハイリスク・ハイリターンだといえます。

ただ、新興株=危ない、というのは必ずしも正しくはありません。例えば、売買高も大きく、財務も安定しており、東証一部に上場していてもおかしくない銘柄というのはジャスダックにも少なからずあります。

例えば楽天やジュピター・テレコムなどです。楽天は連結決算での自己資本比率が低いのが難点ですが…。

そして、例えばアメリカのマイクロソフトやグーグルのような、もし早めに買っていれば数倍、数十倍の株価になっただろうというような企業が日本の新興市場にも上場しているかもしれません。

このことが、ハイリターンというわけです。ただ、もしこうした銘柄を買えたとしても、高値まで持ち続けるのは難しいとは思いますが。

さて、新興市場に対しての信頼が揺らいでしまった今、ジャスダックも強い危機感を持ち、信頼性アップのためにいろいろな対策をとりました。

その一つが監視区分の導入です。不正などをしている可能性のある企業に対しては、早めに対処するというものです。これは投資家にとってもとても良い制度でしょう。

上場廃止基準も変わります。赤字継続は東証一部などでもそうした基準があります。

浮動株ベースの時価総額が一定水準を下回る場合というのは、具体的には株価が大きく下がるか、市場で売買される株式数が大きく減るということでしょう。


上場審査など

一方で、上場の審査は現行通りで、今より厳しくはしないそうです。まあ、資金規模の小さな企業などでも上場できるのが新興市場の最大のメリットですから、妥当でしょう。

そして、上場後に中立的なアナリストがリポートを作成したり、前述の監視区分などで投資家に警鐘を鳴らすということにより、信頼性向上を図るのです。

ということは、新興株を将来の成長、つまり株価が大きく上がることを期待して買う投資家の場合、その分多少のリスクは負うという考えであれば、上場してすぐの銘柄を買うという手もあるでしょう。

一方、新興株は買いたいけれど、安全性も重視したいという投資家なら、新規上場株はしばらく買わずに様子をみるという手があります。

そしてその間に、監視区分に入ったりしないか注視して、数年経ってこの銘柄は大丈夫だと思えば買うのです。

この場合、時間がかかって面倒なのが欠点ですが。

次に新規上場について。大証は多くの新規上場を実現して、市場の活性化を図りたいようです。新興市場である以上、当然でしょう。

しかし、上場を考えているベンチャー企業は、海外市場への上場も考えているんですね。知りませんでした。

その理由を勝手に想像すると、海外は費用の点で有利なのか、審査基準が厳しくないのか、あるいは多くの投資家を集めやすいのかもしれません。

それを考えるとジャスダックも大変ですね。


TOP20上場投信など

次に株価指数について。日経ジャスダック平均株価は、新しいジャスダックの全銘柄を対象に算出する、とあります。

そして指数を調整して、これまでのものと同じように使えるようです。

全銘柄が対象になっているという点は、日経225などと大きく異なる点ですね。

ジャスダックは新興市場である以上、やはり東証一部に比べると、その銘柄は安全なのか、という点が気になってしまいます。私は銘柄の安全性を最重視しますので、なおさらです。

そこで、一つの案として投資信託を利用するというのがよいと思います。投資信託なら、複数の銘柄に分散して投資しますので、価値が0になるということはまずないからです。

そこでどういった投信があるか調べてみました。まずはJASDAQオープンというもの。これは三菱UFJ投信の運営しているもので、ジャスダックの銘柄から成長の見込めるものを選んでいるそうです。

基準価額のチャートを見ますと、かなり大きく変動しています。ハイリスク・ハイリターンと言えそうです。

また、新たに登場した上場投資信託(ETF)の「JASDAQ-TOP20上場投信」というものもあります。

銘柄コードは1551で、10単位から買えます。現在の基準価額は1697円なので、17000円程で買えます。

こうしたジャスダックの銘柄を対象とする投資信託やETFは今後も増えるかもしれません。新興企業が対象となるので、値動きも結構大きくなるでしょうから、値上がり益(キャピタルゲイン)狙いの方にも売買しやすいと思います。

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